三・四種GKスクール活動報告

 今回は、U-12「ブレイクアウェイ(ディストリビューション)」、U-15「クロスの処理(ディストリビューション)」をテーマにトレーニングを行いました。天気が良くなかったことと、W杯日本戦が控えていたこともあり、U-124U-153名の参加でしたが、参加してくれた選手たちは、一生懸命取り組んでくれました。

 U-12については、「DFラインとGKの間に送られてきたボールへ対応する技術」を意味する「ブレイクアウェイ」をテーマにトレーニングを行いました。今回は特に、「フロントダイブ」にフォーカスをしてトレーニングを行いました。「フロントダイブ」のポイントは、前回のU-15向けのものを確認してもらえたらと思います。初めてこのトレーニングに取り組んだ選手もいたようですが、一つ一つのポイントを押さえながら、新しい技術の習得を楽しんでくれました。また、「ディストリビューション」とは「GKからの配球」を意味しているのですが、「スローイング」特にオーバーハンドスローを苦手にしている様子が見受けられました。現代サッカーでは、GKはゴールを守るだけでなく、攻撃の起点となる能力も求められています。効果的な配球が、自チームの良い攻撃を生み出していくことを目標に、こちらについても技術を伸ばしてほしいと思っています。ちなみに、「スローイング」のポイントは、以下の通りです。参考にしてください。

 

・ボールの握り方 ・助走 ・ステップ(踏み出す足) ・視線・足の固定 ・腕の振り出し、腕の振り方

・ボールを離すタイミング ・フォロースルー

 

 U-15については、「クロスの処理」に関して、「ジャンピングキャッチ」と「スタートポジション」について、特にフォーカスしました。「ジャンピングキャッチ」のポイントは、

 

・開始姿勢 ・落下点の見極め ・決断の声「キーパー!」 ・適切な移動方法(ステッピング・アプローチのコース)

・ボールをとらえる位置 ・身体の正面でボールを処理する ・安全確実なキャッチング ・安全な着地

 

です。全てのポイントをトレーニング中に丁寧に押さえることができませんでしたが、上にあげたことを参考に頭の整理をしてください。特に、落下点の見極めについては、これができないと良いジャンピングキャッチができることはありません。反復練習が特に大切な要素の一つになりますが、諦めることなく練習を積み重ねてほしいと思います。中学年代では、クロスボールを処理することが少なかったかもしれませんが、高校に入ると得点パターンの一つに、クロスの攻撃は大変重要になります。その時に、クロスに対して何もできないGKでは、守備に不安要素を残すことになってしまいますので、そうならないよう、今の内から大切なポイントを意識しながら、トレーニングに励んでください。記事が長くなってしまったので、U-15で行った「ディストリビューション」(キック)については、次回の記事で書かせていただきますね(焦)。

 次回が今年度最終回、116日(月)、U-12「クロスの処理(ディストリビューション)」、U-15「クロスの処理(ディストリビューション)」もしくは「ブレイクアウェイ(ディストリビューション)」をテーマに行う予定です。皆さんの参加を、またお待ちしています。